マンションの理想的な維持保全

理想的な維持保全

維持保全の基本

建築物は,電気設備や機械設備など内部機能の一部を除いて、構造躯体,外壁,屋上防水等については,時間の経過とともに建築当初の性能から機能の低下が進んでいきます。
そこで建物を当初の機能のままの状態に「保全」するため修繕や改修などの行為が必要となります。
さらに建物を良好な住環境のもとで使用するためにはこれらの低下した機能や性能を回復させるための基本的な性能回復維持保全だけではなく時代に応じて変化する要求に対して性能の向上をはかる改良保全も必要となります。
維持保全 基本管理(関係図書・管理図書・台帳の管理)
保守点検(法廷点検・定期点検)
日常管理(清掃・監視・補修)
緊急修繕
計画修繕
改良保全 改良・改善・模様替え
建物の維持保全計画では上記のすべてについて、ライフサイクルコスト(建て替え迄の生涯全費用)の観点からも検討し実施して行くことが重要となります。
長期的な理事会での検討を無理なく適正に推進して行くためには、維持保全に必要な全ての業務を洗い出し総合的・体系的・時系的にとらえて分析し、実際の作業の標準化・合理化を進めます。
また計画性を持って継続的に計画を遂行するために長期修繕計画などの保全計画を作成することも必要です。

維持保全に大切な4つのポイント

維持保全にあたっては、下記の4点に留意してすすめていくと良いでしょう。

4つのポイント